5/26:三位一体主日「神から離れ、さらに深刻な罪へ」列王記上21:1~16
眞柄光久牧師
応答讃美歌:494番「わがたましいを愛するイエスよ」
・今日の個所を読むといつも思うことですが、いったい誰がこのようなアハブ王と王妃イザベルとの会話をここまで詳しく聞いたのだろうと思うことです。
・この二人の会話、よほど密着していなければ聞くことができない会話です。しかも私的で、秘密の会話です。外に漏れては大変なことになる二人の会話です。それも、約3,000年前に交わされた会話です。その会話が聖書に残されている。本来であれば、このような会話は、はぶかれても当然な会話ではないでしょうか。ナボトのブドウ畑をめぐる陰謀の会話ですから。
・しかもナボトはイズレエルの民で、言ってみればアハブ王の民なのですから。本来であれば、大切にされるべき自国の民を、陰謀をめぐらして殺して、持っていたぶどう畑をぶんどってしまうという会話です。主なるイスラエルの神を信じるイスラエルの王であれば、してはならないことです。
・しかし、アハブ王はバアルの神を信じている異国人の妻イザベルにそそのかされ、その陰謀を止めるどころか、むしろ進めさせてしまうのです。
・新約時代には、イエスが『へびよ、まむしの子らよ』と呼ばれたエルサレムの祭司、律法学者、長老たちが、アハブやイザベルに相当します。
・真の神から離れた者がどのような陰謀を計るかを、今日の個所は時を超えて教えてくれます。
・主なる神から離れると、真のメシアであるイエス・キリストまでさえも、平気で十字架につけて、殺してしまうことができるのです。
眞柄光久牧師
6/2:三位一体後第一主日「きよい者となるべき理由」ペトロの手紙一1:10~21
眞柄光久牧師