イエス、真の友

3/17:受難節第五主日宣教「イエス、真の友」     

詩編55:1~16  眞柄光久牧師

 応答讃美歌:151番「わが心は、あまつ神を」

 

・人生の中で、最もつらいことの一つに親しい友に裏切られることがある。

・この詩の作者は、「楽しく、親しく交わり、神殿の群衆の中を共に行き来き」するほどの仲であった友が、今は、「敵になり、神に逆らい、災いをもたらし、憤って襲いかかってくる」友に変わってしまったと嘆いている。

・詩人は悩み、うろたえ、不安で、胸の中で心はもだえ、死の恐怖に襲われ、恐れとわななきが沸き起こり戦慄している」と、神に耳を傾けてくだいと切に願っている。

・それだけでなく、もし自分に「鳩の翼があれば」どこかへ飛び去って行きたいと願う。

・かつての友とその取り巻きの舌は、分裂を引き起こし、都に不法と争いをもたらしている。それらは一日中続き、都中に災い、労苦、滅びをもたらし、広場では搾取と詐欺が去ることはないと、それらのことを詩人は確かに見ていると言う。

・詩人を嘲り尊大にふるまう者が単なる敵であるならば、耐えることもでき、避けて隠れることもできる、しかし、それは敵ではなく、信頼しきっていた親しい友だったのだと告白する。

・心からの友に裏切られた詩人は、その苦しみを神に訴える。

・人はどんなに仲が良くても、裏切るときは裏切る。永遠に裏切らない真の友は、イエス・キリストしかいない。裏切らないだけでなく、神を裏切る罪人である我々にその命さえ差し出してくださったのだ。            

眞柄光久牧師

                                

3/24:受難節第六主日宣教「地の果てから神を呼び求める」     

詩編61:1~9  眞柄光久牧師