イエスに対する相反する態度

2/11:受難節前第一主日宣教「イエスに対する相反する態度」     

マルコによる福音書12:1~12 眞柄光久牧師

 応答讃美歌:652番「ナルドの壺」

 

・この段落では、対照的な2人が描かれています。一人は、イエスの弟子でありながら、主を金で売りとばす男。もう一人は、イエスの葬りのために、きわめて高額な香油の入った瓶を、まるごとイエスの頭に注ぎかける女。

・二人とも歴史に名を残しました。一人は裏切り者として。もう一人は、イエスが真実のメシアであることを信じた者として。

・このことが起こったのは、過越祭と除酵祭の2日前のことでした。エルサレムには多くの人々が祭りのために集まってきていました。イエスをなんとかして亡き者にしたい祭司長、律法学者たちは、その群衆が暴動をおこすことを恐れ、イエスを捕縛することを断念します。

・しかし、そこに願ってもないチャンスが訪れました。12弟子のひとりであるイスカリオテのユダがイエスを裏切って、わずかの金と引き換えに、彼らにイエスを引き渡そうとして近づいてきたのです。

・イエスはすべてをご存じでした。しかし、父である神のみこころは、イエスが十字架にかけられ、殺され、人々の罪をあがない、復活することであったので、イエスはユダのすることを拒むことなく、したいようにさせるのでした。

・一方、ナルドの香油の入った壺を壊し、イエスに注ぎかけた女は、世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念さとして語り告げられるだろう」とイエスに言われるのです。   

眞柄光久牧師

2/18:受難節第一主日宣教「沈黙と叫び、そして顔を背ける」     

マルコによる福音書15:1~15 眞柄光久牧師