必ず滅びる道

12/17:降誕節第三主日宣教「必ず滅びる道」            箴言26:1~12 眞柄光久 牧師

 応答讃美歌:157番「来れ 友よ 喜びもて」

・今回の段落は「愚か者」シリーズです。愚か者、愚か者とその特質が11回も繰り返されています。

・読みながら思ったのは、誰から見ての「愚か者」なのだろうということでした。25章の小見出しには、ソロモンの箴言(補遺)と書かれているので、もちろんソロモンからみた「愚か者」でしょう。それでは、ソロモンは誰に向かって「愚か者」と繰り返し、訓戒を与えているのでしょう。もちろんソロモンの子どもたちに向かってでしょう。

・でも、読んでいると、自分に向かってソロモンが語りかけているという感覚に襲われるのです。約3,000前近くに生きていた人がよみがえり、今生きていて、「自分に」語られているとの錯覚に陥るのです。

・ソロモンの格言は3,000年前、あるいはその前から口伝で伝えられてきたもの、いや、もっと前の格言も含まれているのかもしれません。古い感じは全くしません。今でも、十分通ずる格言ばかりです。

・今日の段落は「愚か者」連発ですが、先週の主日から始まっている週報の裏の聖書の学びの個所の中では、23章の29節から35節が一番長い一括りです。

・なにについてそんなに長い格言なのか? 「酒」についてです。

・牧師は、基本的にお酒は飲みません。なぜなら、いつなにが起きるからわからないからです。

・アメリカでは、救急車には必ず牧師が同乗してきます。だから、飲んでいる暇なんてないのです。

・でも、カトリックには、アル中の神父が多いと聞いています。なぜなら、聖餐で使ったキリストの血であるぶどう酒を捨てることは絶対にせず、飲み干さなければならないからです。

・酒にまつわる悲喜交交(ひきこもごも)の格言は、何千年前から伝え続けられてきているのですね。                      

眞柄光久牧師

12/24:降誕節第四主日(聖夜)宣教「大きな喜びの知らせ」

ルカによる福音書 2:1~14 眞柄光久 牧師