互いに支え合う同労者

12/10:降誕節第二主日宣教「互いに支え合う同労者」

コロサイの信徒への手紙4:10~18 眞柄光久 牧師

 

 応答讃美歌:148番「久しく待ちにし」

 

・この段落では、パウロとともにイエスの福音を伝道するために働いた人たちの名前があげられています。

・この手紙はパウロがローマの牢獄に入れられていた時に書かれたものです。アリスタルコとバルナバのいとこであるマルコも同じところに幽閉されていました。

・当時の牢獄のことですから、窓はなく、暗闇の中で、地下牢でしたでしょうから、じめじめとして、囚人の健康状態など顧みられていなかったことでしょう。むしろ、健康を害して、死んでくれた方が当局にとっては望むところだったかもしれません。なんといっても、食べものも十分に与えられていなかったでしょうから、絶えず空腹だったに違いありません。

・パウロにとって、そのような状態で、同労者がいたということは、どんなにか心強いことだったでしょう。

・アリスタルコは「テサロニケのマケドニア人(使27:2)」で、パウロの第三次伝道旅行に同行しました(使19:29;20:3~15;27:1~28:16)。

・「バルナバのいとこであるマルコ」は獄中のパウロのために、自分の家に聖徒たちが集まれるようにしたマリアの子です(使12:12)。パウロの第一次伝道旅行にバルナバととともに同行しましたが、パンフィリァで離脱し(使13:13)、第二次伝道旅行ではパウロが彼を連れて行くことを拒否しました(使15:38~39)。しかし、パウロと和解したことが本節から分かり(フィレ1:24)、パウロは「彼は私の務めのために役に立つ」とまで言いきっています(Ⅱテモ4:11)。

・他にもパウロの同労者は有名無名、多数いたはずです。

・イエスの福音は多くの人たちを通して伝え広げられていったのです。今も、そうです。私たちは、忠実な、イエスの弟子であるとともに、同労者でもあるのです。

眞柄光久牧師

12/17:降誕節第三主日宣教「必ず滅びる道」

箴言26:1~12 眞柄光久 牧師