福音の本質と日本質

7/16:三位一体後第六主日宣教「福音の本質と日本質」   使徒言行録11:1~18

眞柄光久 牧師

・この個所を読むとき、いつもペトロはいいやつだなと思うのです。

・割礼をしている者たちがペトロに向かって、お前は割礼を受けていない異邦人と一緒に食事をしただろうと非難するのです。しかし、ペトロは無割礼の異邦人と食事をする前に、リダの町では体の麻痺していたアイネアの麻痺を治し、立ちあがらせ、ヤッファでは、病気で死んだドルカスというやもめの女性を生き返らせ、いいことをいくつもしているのに、それらのことには一切触れず、非難する人たちに、異邦人と食事をするようになった経緯だけを説明するのです。

・ペトロはそれだけいいことをしているのですから、非難する者たちに向かって、確かに自分は割礼を受けていない異邦人と食事はしたが、俺は、その前に、麻痺した人を治し、死んだ女性まで生き返らせたんだぞと誇ってもいいのですが、ペトロは一切そういう話はしません。・いいやつだなと思わされます。

・ガラテヤ書のなかでも、パウロはペトロにむかって、アンティオキアでは、異邦人と一緒に食事をしたくせに、いざ、エルサレムから人が来たとなると、恐れしり込みし、身を引こうとしたではないかと、あだ名の“ケファ”で呼びすてにされて非難されているのですが、そこでも、“ケファ”がパウロに反論したとは何も書かれていません。パウロの前では、なにも言えなくて、ただしゅんとしていたのではないかと想像したりするのです。ぺトロはいいやつだと思われませんか。        

眞柄光久 牧師

7/23:三位一体後第七主日宣教「ねたむユダヤ人たち」 使徒言行録13:42~52

眞柄光久 牧師