5/21:昇天後主日宣教「権威を無視する高慢な者」 (サムエル記下 20:1~13)
眞柄光久 牧師
応答賛美 新生8「主の呼びかけに」
・あれだけ父ダビデが「殺さないでくれ」と、頼んだ息子アブサロムを、ヨアブは槍で突き殺してしまった。ダビデは、謀反が治まったことよりも、息子を失った嘆きの方が大きく、謀反を治めたヨアブや、隊長たち、兵士たちをねぎらうこともせず、泣き続けた。
・ダビデは人間らしいと言えば、そうなのだが、王である身では、完全に王として失格である。王は私情を挟むことなく、まず、共同体のことを優先すべきである。
・そのことに不満を持った軍の総司令官ヨアブは、部屋に閉じこもってないで、城門の席について、兵士たちを歓迎すべきであると言わずもがなのことを言っで、抗議する。
・ダビデは、仕方なく、ヨアブの進言を取り上げる。と、同時に、ヨアブの心にある王の地位をダビデから取って代わろうとする野心を見抜く。今後、警戒すべきは、身内の敵となるヨアブであるとダビデは確信し、心の奥底にしまう。
・そこで、王はアマサを軍の司令官にしようと計り、ビクリの子シェバを追跡するように命じる。ところが、期限内にダビデの命令を果たすことができなかったアマサはヨアブの軍と遭遇する。
・ヨアブは、彼にとって将来邪魔者になるであろうアマサを殺してしまう。道に置かれたアマサの死体を見て、軍は一時留まるが、彼の死体の上に衣をかぶせただけで、ヨアブのもと、進軍を続ける。
・ヨアブは、ダビデが重用しようとする人物をことごとく排除する。いつか、それが自分に降りかかってくる火の粉なのに、ヨアブには悟れない。ヨアブは、徐々に権威を無視する高慢な人間となっていくのである。
眞柄光久 牧師
5/28:聖霊降臨祭宣教「ダビデが伝える最後のことば」 (サムエル記下 23:1~12)
眞柄光久 牧師