自分の思い通りにならないとき

2/5:受難節前第三主日礼拝「自分の思い通りにならないとき」
(サムエル記上 8:1~9)

眞柄光久牧師

 応答賛美 新生148「久しく待ちにし」

・国が行き詰まったり、衰退する時、人々は強力なリーダーシップを持った人を求めます。往々にして、それは独裁制につながります。

・第一次大戦後ワイマール憲法が発布された後の一時的な平和な時代を謳歌したドイツは、ヒットラーのような独裁者の抬頭を許しました。

・戦後78年憲法9条によって守られてきた日本の平和も、政権中枢にいる首相、閣僚のたった4人によって、国民的議論もなく、閣議という方法で、あっという間に9条を反故同然にしてしまい、国と国民を守るためと軍事予算を倍増させ、自民公明独裁政権の態を現わしてきています。

・羊を狙うオオカミはそっと気づかれることなく近づき、あっというまに襲い掛かります。

・3,000年前近くのイスラエルも同じような状況でした。サムエルという神に愛された士師がいたのに、老いを理由に、士師を降壇するよう求め、独裁的王制国家に転換することを迫ります。周りの国々はすべて王制国家だからであるという単純な理由で。

・神を王とする部族共同体でなく、神から離れ、人を王とする王制国家へと、人々は要求するのでした、それがどのような意味であるかもわからずに。

・サムエル記は、北イスラエルが滅びた時に逃亡してきた人々の影響を濃厚に受けているので、基本的には反王制です。

眞柄光久牧師

2/12:受難節前第二主日礼拝「やもめのレプトン」(マルコによる福音書 12:41~44)

大牟田バプテスト教会 浦 肇 牧師