やもめのレプトン

2/12:受難節前第二主日礼拝「やもめのレプトン」(マルコによる福音書 12:41~44)     

 大牟田バプテスト教会 浦 肇 牧師

 応答賛美 新生104「雨を降り注ぎ」

多くの金持ちたちが賽銭箱にお金を投げ入れて財力を誇示したり、信仰深さをアピールしていたそのような時、ある「一人の貧しいやもめ」が現れ、賽銭箱の所に近寄って来ました。彼女はレプトン銅貨2枚すなわち1クァドランスを取り出し、賽銭箱に入れたのでした。レプトンはギリシャの銅貨であり、コインの最小のものでした。1デナリオンの128分の1の価値があります(現在の福岡県最低賃金時給900円×8=7,200÷128=56円)。現在の日本(福岡県)においての換算では、1レプトンは56円ぐらいであるので、レプトン銅貨二枚の献金額は112円ほどということになります。本日の箇所、これを自分のこととして見たら、果たして、このような献げ方が出来るだろうかと考えてしまいます。日々の生活があるし、ローンもある。什一献金すら無理と思ってしまう。献金において、つい残り物を献げるような状態になってしまう。献金では献げる方を重視されるが、本当はその残りの部分すなわち十分の九でどれだけ神様のみ旨に沿った生活が出来るかが問われているのではないか?
「友の会」ではありませんが、その支出が御旨に沿っているかを問わなければならないのではないいでしょうか?意外と見栄や欲から消費していることがあるからです。彼女の献金は金額的には百円前後のものでありました。しかし、それは彼女の精一杯、全財産であった。金持ちたちには目も留められないものであったかもしれないが、イエスは彼女の心に目を留め、評価された。イエスは私たちの心を見ておられます。
祈り。  大牟田バプテスト教会 浦 肇牧師

2/19:受難節前第一主日礼拝「もう一度チャンスを与えて下さる神」
(サムエル記上 15:1~9)
眞柄 光久 牧師