信仰の危機の克服

03.20:  宣教「信仰の危機の克服」(ルカ22:39~53) 

眞柄光久 牧師
概要から

応答賛美 新生221「血しおしたたる」

・イエスと弟子たちは最後の晩餐を終えると、祈るためにオリーブ山に行った。祈る場所は決まっていたようで、その場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。

・この誘惑とはなんの誘惑のことなのだろうか。イエスが血の汗を流しながら、祈っているのに、横で眠り込んでしまうことへの誘惑であろうか。あとで、イエスが「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬよう、起きて祈っていなさい」と言われているので、この誘惑とは眠気に襲われて眠ってしまう誘惑だと考えるのが普通だろう。

・しかし、そのような意味で、はたして、イエスは「誘惑に陥らないように」と言われるだろうか。

・弟子たちはイエスの向かって行く先のことを、この時点では全くわかっていない。ここまでくる道々、誰が一番偉いかなどと卑俗的なことに捕らわれたりして、イエスが十字架につけられ殺されるなんてことは全くもって頭の片隅にもなかった。だから、横でイエスが血の汗を流して祈っていようと、眠ることができたのである。イエスの思いを本当に理解していたら、とてもじゃないが、眠るどころではなかったはずである。だから、イエスの言われる誘惑とは眠気に襲われて眠ることではなく、この世での通俗的な誘惑に捕らわれることを言われているのである。世での成功とか、栄達への誘惑に陥るのではなく、天のこと、神の国のことを思いなさいとイエスは弟子たちを戒められたのです。それは今の私たちにも通じる戒めでもあります。 眞柄光久牧師

 

3/27:主日礼拝「アリマタヤのヨセフの信仰」(ルカ23:44~56)

眞柄光久牧師