イエスを試す愚かさ

02.14 宣教「イエスを試す愚かさ」 (マルコ12:13~17) 概要から

応答賛美 新生73 「善き力にわれ囲まれ」

マルコ12:13以下では、ユダヤ法に立つファリサイ派とローマ法に立つヘロデ派の人々がイエスを貶めるために共謀します。彼らは「皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか」(マルコ12:14)と、計算ずくめの問いを仕掛けます。イエスが「皇帝に税を納めるのは律法に適っている」と答えればユダヤ法に、また「皇帝に税を納めるな」となればローマ法に抵触します。どちらにしてもイエスを訴える口実を得ることが出来ました。これに対して、イエスは納税に用いるデナリオン銀貨に注目させて言われます。「これは、だれの肖像と銘か」と。そこには皇帝の肖像と「聖アウグストの子ティベリウス」の銘が刻印されていました。当然、彼らは「皇帝のものです」と答えます。するとイエスは「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(同17節)と語られたのです。これは「皇帝の領域と神の領域」があるなどという二元論を語るものではありません。皇帝も神の領域の中に包まれている、との明確な主張です。私たちも今、納税の時期を迎えています。一市民としての自覚をもって、キリスト者の責任を果たしましょう。  牧師 金子 敬

2/21 主日礼拝 宣教「試練を耐え忍ぶ人」 (ヤコブ1:12-15) 金子 敬 牧師