混沌(闇)を破る光

11.29 宣教「混沌(闇)を破る光」 (エレミヤ4:23-28、ヨハネ1:1-5) 概要から

応答賛美 新生 385(1,3節)「すべての人に宣べ伝えよ」

世界は見えないコロナを相手として、正に五里霧中、苦戦に苦戦を重ねていますが、今日の宣教のために掲げた聖書箇所は、BC6世紀、国を失い頼みとする神の助けも見えない「闇」の中から叫ぶ預言者エレミヤの言葉です。イスラエルにおいてバビロン捕囚は民族として、真暗闇の時代です。エレミヤは絶望しています。「わたしは見た。見よ、大地は混沌とし、空には光がなかった」(エレミヤ4:23)と。しかしその混沌のただ中で、「まことに、主はこう言われる。『大地はすべて荒れ果てる。しかし、わたしは滅ぼし尽くしはしない。・・・・わたしは決してこれを変えない。』」(同4:27-28)と、歴史を貫く神の意思が明確に示されるのです。これに応える形で同時代に編纂されたモーセ五書の冒頭に「神は言われた。『光あれ。』こうして光があった」(創世記1:3)があり、新約における「光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった」(ヨハネ1:5)と、イエスの到来が指し示されるのです。岩波訳は「闇はこの光を阻止できなかったのである。」と訳出しています。コロナという黒雲もやがて吹き払われ輝く太陽が差し込むでしょう。神ご自身が「決してこれを変えない」と約束するのですから。この約束こそ世界宣教推進の起点です。  牧師 金子 敬

12/6 主日礼拝 宣教「マリアの賛歌」 (ルカ1:46-56) 金子 敬 牧師