人の子の時が来て

4/7 宣教「人の子の時が来て」(ヨハネ12:20-26)概要から

応答賛美 新生207「緑も深き」

5月1日に施行される新元号「令和」を、ある外国メディアはOrder and Harmony(秩序と調和)と紹介しています。万葉集の初春の歌序文から採用したこの元号は穏やかな時代を祈念しているようですが、元号とは元々天皇の時の支配を意図的に表わすものであり、これは主権在民を謳う憲法と相いれない危険性があるのです。然り、最大与党の改憲案によれば、天皇を元首に据える文言さえ認められるのです。これまで無かった改元に伴う首相が前面に出る談話も政治色の濃いものであることを表しています。さて、「時」を表わす原語で聖書中に一番多用されるギリシャ語に「ホーラ」(英語でhour/時間)がありますが、今日の聖書個所には、「人の子が栄光を受ける時が来た」(ヨハネ12:23)と歴史を左右する一つの時(ホーラ)を語っています。それは異邦人であるギリシャ人がイエスに会いに来た時に語られた言葉で、国や人種の壁を越えてキリストの時が到来しているとのメッセージでもあります。私たちの今日と言う日は、即位ごとに代わる「天皇の時」ではなく、一貫して「キリストの時」の流れの中にあることを心したいものです。     牧師 金子 敬

4/14 礼拝宣教「成し遂げられた」 聖書:ヨハネ19:28-30 金子敬牧師