~6/10宣教「キリスト・イエスの僕」(フィリピ1:1-2)概要から~
応答讃美歌 新生270「思いを尽くして、主をたたえよ」
<パウロとフィリピの教会>
フィリピの教会はパウロが第二回伝道旅行の際、主イエス・キリストの福音を宣べ伝えに行った時に出来た教会であります。フィリピはギリシャのマケドニア州で大きな町でローマの植民都市でありました。紀元前360年頃マケドニアの王フィリッポスの名を取ってフィリピと改名されました。トラキヤの国境に近く、アンギテス川の低地を見下ろす丘の上にあり、北は平野、南は沼地に囲まれた戦略的拠点となっていました。その後紀元前42年にローマのオクタヴィアヌスとアントニウスが、カッシウスとブルトゥスを破った古戦場としても有名でありました。パウロ達がこのマケドニア大都市にフィリピへ宣教に来ましたのはおそらく紀元52年頃であったと思われます。パウロが伝道によってリディアとその家族が救われはしたものの、占いの霊につかれた女奴隷からその占いの霊を追い出してやったことが契機となって、異教徒との衝突が起きてしまいました。こうして、パウロは捕えられ投獄されますが、神の力による不思議な大地震が起こり、そのところから看守一家が救われることになっていきます。パウロ達は出獄後、フィリピの町から出て行かなければならなくなりましたが、パウロとフィリピ教会との交わりはその後ずっと続き、教会はしばしば使者を送り、パウロの伝道のために贈り物をしてパウロを助けました。
執事 堤 嘉宏
6/17 宣教「喜びを分かち合う」 聖書:使徒2:42-47 牧師 金子 敬