苦しみもだえる神

3.29 宣教「苦しみもだえる神」(マルコ14:32~42)概要から

応答賛美 新生 311「わが魂救われぬ」

「ゲッセマネ」とはオリーブの実から油を搾り出すときに用いられる大型の搾り器のことです。園には今も樹齢1000年とも2000年ともいわれるオリーブの大樹が多く茂っています。オリーブは幹が枯れそうになると、これに若枝が絡みつき、より太い樹となるのです。主イエスは十字架を前にして、この園で祈りを捧げておられました。ここでイエスは「ひどく恐れてもだえ始め、・・・この苦しみの時が自分から過ぎ去るように」と祈り、「この杯を私から取りのけてください」とまで祈られたとマルコは記します。目を覚ましてイエスと共に祈るように求められた弟子たちは「ひどく眠かった」ので、イエスは「もうこれでいい。時が来た。人の子は罪人たちの手に引き渡される。」とお語りになり、独り裏切る者の手に自らを委ねられたのです。ルカ福音書ではこの場面で「イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた」(ルカ22:44)と記します。まさにゲッセマネ、血の汗を搾りだすような光景です。ここに私たち罪人の罪を引き受け、悶え苦しむ父なる神と子なるイエスの壮絶な愛の葛藤を見るのです。 牧師 金子 敬

4/5 主日礼拝 宣教「百人隊長の告白」(マルコ15:33-41) 金子 敬 牧師