バベルの塔

6/02 宣教「バベルの塔」(創世記11:1-9)概要から

応答賛美 新生520「人生の海のあらしに」

世界にはなぜ多くの言語があるのか?これは誰もが抱く素朴な疑問です。創世記11章にある「バベルの塔」物語は、これに応えようとするもの(原因譚)です。その内容は東の方から移動してきた民がシンアルの平野(バビロニア地方)に住みつき、そこで文明を開花させ、高慢にも天にまで届く塔のある町を築き始めたため、主なる神はこれを戒めるために「彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬように」(創世記11:7)してしまわれたというものです。確かに、外国語の苦手な私から見れば、世界の言語が一つであればどんなに良かったかと考えるのですが、しかし、多言語で豊かな文化の広がりを考えるならば、これは高慢に陥りやすい人間を守る神の知恵とも言うべきものと受けとめることができます。この事件により、彼らは「この町の建設をやめ」(同11:8)たのです。一般に「神の審き」として解釈される物語ですが、むしろ「神の憐み」として理解できるのではないでしょうか。次週はペンテコステ(聖霊降臨日)です。神は言語を統一することなく、聖霊の導きの中で人類を意思疎通へと導かれたのでした。  牧師 金子 敬

6/9 礼拝宣教「聖霊の働き~命と平和~」 聖書:ローマ8:1-11 金子敬牧師