預言の実現~ヨセフとマリアによって~

12/16宣教「預言の実現~ヨセフとマリアによって~」(マタイ1:18-25)概要から~

応答賛美 新生541「主は招きたもう」

ルカ福音書でマリアに受胎告知をした天使は、マタイ福音書において、一見、イエス誕生と関係のない(マタイ1:16)婚約者ヨセフをも巻き込んで、「インマヌエル=神は我々と共におられる」(イザヤ7:14、マタイ1:23)が実現したと記します。確かにイエス誕生に欠かせないのはマリアです。天使はマリアに「その子をイエスと名付けなさい」(ルカ1:31)と告げましたが、同時に、ヨセフにも同じ命名権を与え(マタイ1:21)、名付け親となる二人によってイエスが育てられることを求めます。ここに、ヨセフの存在なしにイエスの存在は無く、「イエス(ヤハウェは救いの意)」も成立しないのです。聖書が記す「救い」は第一に神と人との間に起こされるものであり、同時に人と人の間に起こされることでもあります。「神と私」との関係は重要ですが、それ以上に、「神と私たち」との間こそ神が共におられるところなのです。マタイは、イエス誕生に関わらないヨセフを登場させて、マリアだけでなくヨセフも含めて、そこに神が共におられると語られたのです。実に、「インマヌエル預言」はマリアを超えて、ヨセフをも包み込み、そして私たち全人類のただ中に実現したのです。  金子 敬

12/23 宣教「その星を見た学者たち」 聖書 マタイ2:1-12  金子敬牧師