新しい使命に生きる

宣教題「新しい使命に生きる」

聖書 マタイ28:16~20

福音書記者マタイは主イエスが弟子たちを教育される場面としてしばしば山の上を設定します。山上の説教(マタイ5:1-7:29)、変貌の山の出来事(同17:1-13)、そして大宣教命令(同28:16-20)などです。しかもそれはエルサレムから遠く離れたガリラヤの地です。イエスはエルサレムで処刑され、その地で復活されたのですが、宣教の大舞台は常に辺境の地ガリラヤです。主はこの地で弟子たちを導き、訓練し、ここから世界宣教へと派遣されました。確かにエルサレムは政治・宗教の中心地です。しかし、彼らの「生活の座」はガリラヤ、即ち、文化の中心から離れたド田舎でした。主イエスはこの地で優秀とは思えない弟子たち(「疑う者」さえいました! 同28:17)を選び立て、彼らに神からの最重要使命を託されたのです。それが教会の始まりです。この田舎者集団が全世界に出て行き、キリストの弟子作りという使命に働くのです。主イエスは、ここで「父と子と聖霊という名の中へとバプテスマされる」バプテスマ(入会儀礼)を定め(同28:19)、主のご命令を守るように教え伝える教会の働きを開始されたのです。