10/26:三位一体後第十九主日宣教「見捨てられた牧者、崩壊する共同体」
ゼカリヤ書11:1~17 眞柄光久 牧師
応答賛美300番「罪赦されしこの身をば」
・今日の段落は、9章の9節から始まる詩的形式の神の託宣の終わりの部分であり、ゼカリヤ書の中でも、最も重いさばきが告げられている個所です。
・神が遣わされたまことの牧者を拒んだ結果、イスラエル共同体は崩壊します。
・彼らの頑なさは、7章で、70年にわたって続けてきた第五の月の断食をしなくてもいいのではないかとの問いから始まっています。それに対して、神は、彼らの断食は真の断食であったかと問い返します。日常的に、自分たちが食べたり、飲んだりするための断食ではなかったかと。
・真の断食は『真実のさばきを行い、互いに慈しみ、憐れみ合い、寡婦、孤児、寄留者、貧しい者を虐げず、互いに悪をたくらまない』ものであると諭すのですが、民は従いません。そこで、神は、再び、激しい怒りを燃やし、頑なに従わない民をあらゆる国々に散らし、地は荒れ果てました。
・しかし、神はご自分の民を救い出し、祝福も与えるのです。それらの民によって、イスラエルとエルサレムは再度繁栄します。神がその民に命じたことは『互いに真実を語り、門で真実のさばきを行い、心の中で悪をたくらまず、偽りの誓いをしてはならない。真実と平和を求めよ』でした。
・そして、9章で『娘シオンよ、大いに喜べ。エルサレムよ喜べ。あなたの王があなたのところへ来る。彼は正しき者であって、勝利を得る者。へりくだって、ろばに乗ってくる。雌ろばの子、子ろばに乗って』と、イエス・キリストの到来を告げるのです。
眞柄 光久 牧師
11/2:三位一体後第二十主日宣教「福音を守り、伝える使命」
テモテへの手紙二1:1~17 眞柄光久 牧師