“美しい門”の傍らで

~6/24宣教「“美しい門”の傍らで」(使徒言行録3:1-10)概要から~
応答讃美歌  新生382「立ち上がりてわれら」

エルサレム神殿は、異邦人が入れる「異邦人の庭」とユダヤ人女性にも許されている「婦人の庭」、更に「イスラエル男子の庭」、その奥に「聖所」「至聖所」と、様々な隔てで仕切られていました。この婦人の庭の入口に「美しい門」がありました。ここに生まれつき足の不自由な男が置かれていたのです。施しを受けるに最高の場所です。恐らく、彼の家の人たちでしょうか、施しで稼がせるために毎日のようにここに連れて来ていたのです。この日も、彼はペトロたちを認めて施しを乞いました。これに対してペトロは「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」(使徒3:6)と語ったのです。これはこの男の深層に届く言葉でした。然り、ペトロはこの人が本当に必要としているものが何かを見抜き、そして与えたのでした。この男は人々の思いを超えて、真の神との出会いを求めていたのです。彼はたちどころに足やくるぶしがしっかりとして、躍り上がり歩き出し、自立した礼拝者となってペトロとヨハネと連れだって神の御前に歩み始めたのです。    牧師 金子 敬

7/1 宣教「誰を遣わすべきか」 聖書:イザヤ書6:4-10