「たまたま」の中に働く主の御手

5/3:復活後第四主日宣教「「たまたま」の中に働く主の御手」 

ルツ記2:1~7節  眞柄光久 牧師

応答賛美559番「わが主イエスよ」

今日の個所をよりよく知るために、1章の概略を記します。1章では、士師が世を治めていた頃と書かれていますので、士師の時代というのは、紀元前1020年から1200年続いたと言われていますから、この話は、今から約3,000年前の頃のお話しとなります。
そのころ、飢饉がイスラエルを襲ったので、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族のエリメレクは妻のナオミを連れて、異邦人の住むモアブに移り住みました。マフロン、キルヨンという二人の息子がいて、彼らはモアブの女性を妻としました。妻の名は、オルパ、ルツでした。どのくらい後のことかわかりませんが、夫エリメレクは妻であるナオミと二人の息子を残して死んでしまいました。その後、10年程、その地に住み、息子のマフロンとキルヨンの二人も死に、ナオミは二人の異邦人の嫁と異邦の地に取り残されてしまったのです。そこで、ナオミは「主がその民を顧み、食べ物をお与えになった」とのことをモアブの野で聞き、イスラエルの飢饉も終わったのだと考え、イスラエルに帰国することにしました。住み慣れた場所を後にし、二人の嫁もついてきました。故国ユダに帰る道すがら、ナオミは二人の嫁にそれぞれの里に帰るよう勧めました。この選択が、当時、夫を失った女性の生きて行く唯一の手段であったのです。オルパは里に帰ることを承知しましたが、もう一人の嫁ルツはどこまでもナオミについて行くと言って、その決意が固いことを見て、ナオミはルツを連れて、故郷のユダのベツレヘムに帰って来たのです。ナオミは夫や息子が死んだことを、神がそのようなひどいしうちを自分にされたと、「夫と一緒にモアブの野に移っていった時は、満たされていたのに、主はうつろにしてここに帰らせたのです。主が私を悩ませ、全能者がわたしを不幸に落とされた」と、告白しています。二人が、ユダのベツレヘムに戻って来たのは、「大麦の刈り入れの始まるころでした」との言葉で、1章は終えられています。ここから、今日の宣教個所の2章がはじまります。2章の3節に「そこはたまたまエリメレクの一族のボアズが所有する畑地であった」とあります。ルツが落穂拾いをしていた畑地がたまたまボアズの畑地であったと述べられていますが、本当にたまたまだったのでしょうか。この「たまたま」という言葉について今日の宣教でお話しさせていただきます。

眞柄 光久 牧師

5/10:復活後第五主日宣教「不協和音を超えて一つの心へ」 

コリントの信徒への手紙一1:1~17節  眞柄光久 牧師