イエス・キリストの誕生の意味

12/22:待降節第四主日宣教「イエス・キリストの誕生の意味」

ルカによる福音書2:1~14 眞柄光久牧師

応答讃美歌:200番「もろびとこぞりて」

 

・イエスの誕生、ここに十字架がある。縦の線は天から降って来る主の栄光の光。横の線は羊飼いたち。この世で最もさげすまれていた人々。それらが、十字架でクロスする。

・死と生のクロスも。マリアが身ごもったとき、死は、マリアの中に身ごもったのである。身ごもり、出産するということは、女にとって死との背中合わせであった。

・神と人との和解のクロスも、イエスを媒介として、十字架でなされたのである。

・これらが、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」の天使と天の大群の賛美を招いたのである。

・ああ、それらの神々しさに比べて、十字架を取り巻く、世俗のなんという騒々しさよ。

・メシアの誕生というのに、世は、馬小屋の飼い葉桶しか与えなかった。ガリラヤから来た貧しい夫婦に、世は一顧だにしなかった。出産の苦しみにあえぐマリアに、世はなんの手助けも与えなかった。

・2,000年後の今の世も変わりはしない。一見華やかに見えるクリスマスは、壊れた十字架。イルミネーションで飾られた闇夜は、闇夜の深さをさらに際だたせるものでしかない。

・主の福音はクリスマスケーキの甘さとフライドチキンで油まみれにされ、固く閉ざされたままにされ、置かれている。メリー・クリスマス!

眞柄光久牧師

12/29:降臨後第一主日宣教「小羊の命の書」

ヨハネの黙示録21:22~27 眞柄光久牧師