10/20:三位一体後第二十一主日「香油のささげもの」
ヨハネによる福音書12:1~8 福井正躬協力牧師
応答讃美歌:652番「香油のささげもの」
イスラエルの民が、香油を注ぐことに特別の意味を持つのは旧約時代に源泉があります。出エジプトに続く40年間の荒野の旅は、新しい約束の地の生活に備えての意味がありました。エジプト偶像崇拝の国であり、そこで奴隷の生活を強いられたことで選民としての品性が失われているままでは出エジプトの目的が無くなります。荒野では幕屋が張られて神の臨在があり、祭司との会見があったのです。ただし、神が聖なる方であるので用いられる一つ一つの器具と祭司アロンと子らに最も聖なる香油(神がモーセに命じられた調合法に基づく)を注いで聖なるものとされてのことです。主イエス降誕に東方の占星術の学者が贈り物として献げた、黄金、乳香、没薬とは少し意味の差を感じます。主イエスは公生涯の最後をしばしばベタニヤで過ごされました。そこには、全力でもてなすマルタ、一言も聞き漏らすまいと真剣にみ言を聞くマリヤ、寡黙の人、しかし病んで死に腐敗しかかっているのに人々の見ている墓の中から生き返り、主イエスの横に座して微笑んでいます。多くの人がこの光景を見ようと訪れる。そのただ中で「一人の女が・・高価なナルドの香油の入った石膏の壺を壊して香油をイエスの頭に注ぎかけた。人々は罵倒したが、主は良いとされた。真の評価は主の側にある。
福井 正躬 協力牧師
10/27:三位一体後第二十二主日「上にあるエルサレムに属している者」
ガラテヤの信徒への手紙4:21~31 眞柄光久 牧師