御国のかぎを持つ教会

8/18:三位一体後第十二主日「御国のかぎを持つ教会」

マタイによる福音書16:13~20      福井正躬 協力牧師

応答讃美歌:601番「やがて天にて」

主イエスと弟子たちがピリポ・カイザリヤに向かわれたのは、公生涯の終わりが迫る時期でした。
3年前カペナウムを宣教活動の拠点とし、地中海側に火ぶたが切られました。
主がはじめに夜を徹して取り組まれたのは、すべてを捨ててご自身に従う弟子を召されることでした。
主はご自身の使命を終えられて天の父のもとに戻られた後、困難の伴う務めを託す大切な人選です。
ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、ほか数名ガリラヤの漁師たちが「人を漁る」大役に起用され必要なすべての訓練をうけました。「あなたの神、主があなたを訓練されることを、知らなければならない。(申命記8:9)

ペテロが主の訓練を思い煩わないで学んだ結果、主の質問に迷わずに答えることが出来たと言えます。
主イエスは直前に迫った十字架を負うすべての備えができたことを見届けられてピリポ・カイザリヤに向かわれたのです。
つまり「ナザレのイエスは主である(キリスト)」であるとはだれ一人居なかったのです。
主イエスが公生涯の初めに弟子を召してあらゆる角度からご自身を現わされました。
ギリギリのところでペテロの信仰の告白なされ、教会の誕生と天の御国のかぎの授与が実現し、こんにち教会はキリストの再臨を待望しつつ成長し続けています。

福井 正躬 協力牧師

8/25:三位一体後第十三主日「主の再臨を待って」

テサロニケの信徒への手紙一4:13~5:11 眞柄光久牧師