先の者が後になり、後の者が先になる

6/30:三位一体後第五主日「先の者が後になり、後の者が先になる」

列王記下5:15~27      眞柄光久牧師

応答讃美歌:556番「恵みの高き峰」

・この話は、前章の5章からの続きである。ナアマンはアラムの軍の長で、主君に重んじられ、尊敬されていたが既定の病に冒されていた。

・そこにイスラエルから捕虜として捕らえられた一人の少女がいた。少女はナアマンの妻に仕えていた。そして、女主人に言った。「ああ、ご主人様がサマリアにいる預言者のところにお出でになれば、その既定の病を癒してもらえるでしょうに」と。この預言者はエリシャのことである。

・そこで、ナアマンはさっそく貢物をたずさえ、イスラエルへ行き、エリシャのところへ行く。エリシャは、「ヨルダン川に行って、七度身を洗いなさい」と言っただけで、会おうともしなかった。

・激怒したナアマンは帰ろうとするが、部下に言いくるめられ、思い直し、ヨルダン川に浸かる。既定の病は癒され、エリシャの神が、真の神であることをナアマンは悟る。

・神は、異邦人にも恵みを与えられる。しかも苦難を通して、謙遜な人間に変えられる。変えられたナアマンはイスラエルの神に仕える。

・しかし、イスラエル人であるエリシャのつき人のゲハジは、ナアマンが持参して、エリシャが受け取りを拒否した貢物に目がくらんだ。嘘を言い、ナアマンから貢物を受け取る・異邦人であるナアマンが真の神と告白した神を、イスラエルの民であるゲハジは捨てる。

・イエスのことばの成就である。「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」                          

眞柄光久牧師

7/7:三位一体後第六主日「諸国を治めておられる神」

列王記下8:7~15      眞柄光久牧師