混沌に打ち勝つ光

07.12 宣教「混沌に打ち勝つ光」(創世記1:1-5)概要から

応答賛美 新生 124 「この世はみな」

イスラエルが国家としての存在を失いバビロニアに強制移住させられた50年間(BC587-538)をバビロン捕囚と表しますが、この間に、彼らは国家喪失の原因を尋ね、形だけの宗教生活を悔い改め、自らの拠って立つべき宗教基盤を建て直します。これがモーセ五書(律法)の編纂です。その冒頭に記す「初めに、神は天地を創造した」(創世記1:1)は神の言による創造の宣言であり、混沌の中に光を当て、その秩序の中に歩むことを示したのです。この神の言への回帰は16世紀初頭のルターによる宗教改革においても認められます。彼は教会の堕落した運営を批判し、95ヵ条の公開質問状を表し、「聖書のみ、信仰のみ」との標語を掲げ、誰もが自国の言語で聖書を読むことを可能とする平易なドイツ語訳聖書を上梓しました。コロナ禍の中で目に見えない不安が敵意に変えられる今の時代は、正に混沌であり、闇の力に慄いています。しかし、神は「光あれ」と言われる神です。そして創世記1:1-5に呼応するヨハネ1:1-5においても「光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった」(口語訳)とあります。自らの信仰を整え直し、御言葉の光に照らされて前進しましょう。     牧師  金子 敬

7/19 主日礼拝 宣教「ヨブに問い返す神」 (ヨブ記38:1-11) 金子 敬 牧師