弱さの中でこそ」

05.03 宣教「弱さの中でこそ」(Ⅱコリント12:1-10)概要から

応答賛美 新生 552 「わたしが悩むときも」

「その人は十四年前、第三の天にまで引き上げられた」(Ⅱコリント12:2)という輝かしい体験、これは恐らくパウロ自身の体験です。あまりにも強烈であり、「誇らずにはいられません」(同12:1)と告白するほどの内容だったのですが、しかし、彼はこの出来事を他人事のように扱い、「このような人のことをわたしは誇りましょう。」としつつも、「自分自身については、弱さ以外には誇るつもりはありません」(同12:5)と語り、更に「思いあがることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。」(同12:7)と自らの弱点を告白するのです。パウロがその輝かしさを誇るとすれば、それはどのようにでも語ることが出来たでしょう。でも神は彼に「弱さ」を与え、このサタンの使いのような弱点を取り除かないのです。そればかりか「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(同12:9)と突き放すのです。あのパウロでさえも、弱さに縛り付けられる、それは、正に弱さのただ中にあるキリストの恵みを知らせるためなのです。「強さ」の中ではない、「弱さ」の中にある、それが神の恵みです。弱さこそが宝なのです。 牧師 金子 敬

5/10 主日礼拝 宣教「キリストの内にある愛」 (ローマ8:35-39) 金子 敬 牧師