2/16　宣教「フィリポ・カイサリアで」（マタイ16：13-20）概要から

応答賛美　新生 ５２１「キリストには替えられません」

マタイ16：13以下のペトロによるメシア告白の記事は福音書の分水嶺とも言える重要な内容です。それはちょうど一人の人間がイエスに出会わされ、イエスが何者であるのかを知らされていく中で起こされる「主告白」と同じです。その人にとってその「告白」の前後は全く異なる人生となるからです。イエスに対する信仰告白に一般論はありません。その人独自の告白なのです。イエスが問うのはあなたの告白です。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」（同16：15）。これに対するペトロの答えは「あなたはメシア、生ける神の子です」（同16：16）です。これは正解です。しかし、ペトロが正しく理解して告白したのかは疑問です。それは、その直後のペトロの態度がイエスを何も理解していないことを露呈しているからです（同16：21-23）。それでも彼の告白は“有効”です。なぜなら、この告白をなさしめたのは「人間ではなく、わたしの天の父なのだ」（同16：17）とあるからです。そうです、神に知られていることをおぼろげに知ったにすぎないところから信仰生活は始まります。私たちを導くのは告白をなさしめた父なる神です。ですから、この方の真実に頼ればよいのです。 　牧師 金子 敬

2/23　主日礼拝　宣教「荒れ野の誘惑（マタイ4：1-11）　金子 敬 牧師