天の故郷を熱望する

9/22 宣教「天の故郷を熱望する」(ヘブライ11:13-16)概要から

応答賛美 新生604「主を仰ぎ見れば」

教会では年に一度「召天者記念礼拝」を捧げ、故人を偲び人間の生と死に心を寄せる時を過ごします。「召天」とは「被召帰天(召しを被り天に帰る)」の略語で、「あなたは人を塵に返し、『人の子よ、帰れ』と仰せになります。」(詩編90:3)に由来します。日本人は「天国」という表記を好みますが、その内容は曖昧です。仏教や神道をはじめ様々の宗教にキリスト教的要素までも加わり混然一体となり、死者の行く所はすべて「天国」と言い表すほどです(不思議と「極楽」とは言いません)。それぞれの宗教に携わる人から見れば、何ともいい加減な死生観と映るでありましょう。ちなみに聖書で「天の国」「神の国」の「国(バシレイア)」は「支配」という意味で、死後の世界と関係ありません。ヘブライ人への手紙でアブラハムをはじめ信仰に生きた人々の行く先は「自分の故郷」「天の故郷」と言い表します(ヘブライ11:14-16)。「故郷(パトリス)」とは「父の住むところ」、神が備えて下さっている「都」を表しています。この都こそ主イエスが命がけで備えて下さった住まい(ヨハネ14:2)であり、最終的に迎え入れられる約束の御国なのです(黙示録21:2)。 牧師 金子 敬

9/29 礼拝宣教 宣教「イエス・キリストを思う心」(Ⅱテモテ2:8-13)  福井正躬 協力牧師